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帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹ワクチンの効果・費用・副反応について~シングリックス®

帯状疱疹とは何ですか?

最近、帯状疱疹という病気にかかったという方があなたのまわりにおられませんか?

帯状疱疹は高齢の80歳までのうちに国民の1/3の方が発症するとされています。毎年60万人の方がかかるきわめてありふれた疾患です。身体の神経の走行に沿って帯状に特有な水泡性皮膚炎と同部位の眠れないほどの痛みを示します。小児期にかかる水ぼうそうと同じウイルスであります「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因であり、1回目の感染では水痘が発症しますが、その後ウイルスは体内の神経の末端に隠れ続け、2回目以降の感染で帯状疱疹として発症します。

帯状疱疹ワクチンについて

発症や重症化を予防するために開発されたのが「帯状疱疹ワクチン」です。帯状疱疹ワクチンを発症前に接種しておくことで、帯状疱疹にかかりにくくするほか、仮に帯状疱疹にかかったとしても重症化を予防でき、後遺症である「帯状疱疹後神経痛」にもかかりにくくする効果があります。新型コロナウイルス感染でもワクチンを打っている患者さんは、後遺症が少ないという理屈と似ています。

現在、弱毒生水痘ワクチンと不活化ワクチンの2種類がありますが、当院では、近年使えるようになりました不活化ワクチンを接種いたします。最近では、各自治体や団体がいずれかのワクチン接種費用の一部を補填するようになっておりますので、その場合は住民票のある地区の診療所で接種されることをお勧めいたします。そのような補填が得られないときは当クリニックでも接種可能です。

シングリックス®について

当クリニックで使用します帯状疱疹ワクチンはウイルスの一部のみを使用して病原性をなくした不活化ワクチンであります「シングリックス®」(グラクソスミスクライン社)です。50歳以上で97%を超える予防効果があり、10年後も80%を超える長期予防効果があるとされています。

副反応として、注射部位の痛みや腫れ、全身的な倦怠感、頭痛、筋肉痛、悪寒、発熱などがありますが、多くは一時的です。数か月あけて2回接種が必要であることと高価(2回接種で消費税込み44,000円)であることが欠点ですが、その有効性はかなり高いことが知られています。また、妊娠や免疫抑制薬などで弱毒生水痘ワクチンが打てない方でも「シングリックス®」は接種可能です。

よくある質問

Q:以前帯状疱疹になったことがあるのですが、ワクチンを打ってもよいですか。

A:帯状疱疹ウイルスは、神経節に潜伏しており、ストレスや体調悪化時に神経を通って皮膚に出現して発症します。以前帯状疱疹になったかたも、ワクチンのよい適応となります。

Q:帯状疱疹ワクチンは以前にも受けました。何年経過していれば、今回のワクチンを接種できますか?

A:シングリックス®は、2020年から日本で接種が始まっております。それ以前であれば生ワクチンでしょう。接種後5年経過すると効果が減弱しますので、5年を目安と考えてください。

※さらに製薬会社から配布されている注意事項をご覧ください。自治体の補助は50歳以上ですが、接種は18歳以上から可能になりました。

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