痩せすぎ外来で体重増加に成功している方
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当院の痩せすぎ外来を開設してからちょうど1年経過しました。これまで多くの悩める方のご相談をいただいております。
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多くの方の困りごとは、食欲があって食べているのに太らない、おなかの具合が悪い、痩せすぎて見た目が悪いなど多岐にわたります。
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当初想定した以上に痩せすぎに対する悩みは大きく、当院のホームページの検索件数では「体重が減らなくて困っている方」よりも1.5倍ほど多いのが現状です。
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これまで院長の考える痩せすぎの理由としては、主因は腸の問題であり悪玉腸内細菌のために腸内環境が悪化し、リーキーガット症候群あるいはSIBOといわれる病態を招くためではないかと述べてきました。すなわち、腸管内の不純物の体内侵入により慢性炎症が引き起こされ、そのために食べたものが腸管で吸収されない、あるいは栄養素が消化管で吸収されても有効に再利用されない状態ではないかと考えられます。その慢性炎症は低程度であるためC反応性蛋白(CRP)は上昇していませんが、いわゆる、「血となり肉となる」という状態を妨げている病態と考えられます。
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さらにその慢性炎症は膵臓に対するダメージを少しずつ加えていき、糖代謝にも悪影響をきたすようになり、1型糖尿病につながる可能性もあります。
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そうしますと、今度はインスリンの分泌が不良なために食後の血糖が急上昇することにつながり、このようなグルコーススパイクが膵臓のダメージに拍車をかけることになります。
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治療としては、腸内環境を改善するためにプロバイオティックスを中心として治療しています。これは保険診療の範囲内であり、まずはそこから始めて今に至りますが、何人もの方が体重増加に成功しています。
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ここでは成功事例の第1号ともいえる患者さんの経過をお示しいたします。もちろん患者さんの承諾はいただいております。ただ、個人情報を保護するためにあちらこちら修正していますが、実際のデータ自体は正しいものです。治療開始により腸内細菌叢が入れ替わり、おなかをこわすことが減りました。腸内環境の健全化と相まって体重は1年で9 kgほど増加し、BMIも低体重の基準の18.5を超え20までもうすぐです。腹囲も8 cm以上増え、見た目もよくなって患者さんは喜んでおられます。
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下図の最下段に示しますように膵臓も疲れ始めていたと思われます。糖負荷30分後の血糖上昇はグルコーススパイクとして膵臓を痛める原因となります。再度のブドウ糖負荷試験により膵臓の働きが回復していれば完璧と思います。
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今後は、他にも成功しつつある患者さんが多数おられますのでまとめて解析し、痩せすぎで悩まれている方々の参考になりますよう情報提供いたします。
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2026/05/07 初稿
