当クリニックで行っている診療
※紹介状はいりません。予約もなくて結構です。
▶ 糖尿病治療に対する基本姿勢
糖尿病は生活習慣病の代表的疾患で、本人の自制心が欠如しているからだとか、暴飲暴食するためだとか、あたかも患者さんに責任があるかのような論調がありますが、最近の考え方は、糖尿病になる遺伝的素因と環境因子のためであると言う考え方が主流になってきました。決して患者さんが悪いのではなく、そのような生活をしてしまう原因が病気の上流にあるからなのです。さらには消化管ホルモンであるインクレチンホルモン(GLP-1やGIPなど)の役割が明らかになり、糖尿病の病態解明と治療方法が大きく進化・深化してまいりました。詳細は、診療内容各論の糖尿病編に譲りますが、当クリニックにおける基本的な考えについて箇条書きで述べたいと思います。
1 インスリンに依存するか否かの区別をつける 空腹時のCペプチドの分泌状況で判断します
インスリン依存性と判明したときは当然のこととしてインスリンを使うことになります。
2 インスリン非依存性と判明した場合は大きく2つのアプローチがあります
高血糖による糖毒性の改善とインスリン使用によるインスリン毒性のバランス—費用対効果、患者さんの生活スタイルとの調和
すなわち、病初期に見られる高血糖はインスリン使用により速やかに改善が期待できますが、インスリンにも副作用があり*何を重視するかは患者さん一人一人で大きく異なります。*インスリン毒性について後日あらためて説明いたします。
3 極力、インスリンは使わない方針でいきます
理由1 医療経済的負担と連日のインスリン注射による煩雑さを回避して患者さんのQOLを挙げることに主眼を置きます
理由2 インスリン以外の内服薬や治療薬が大きく進歩して、それらの効果が十分期待できること
理由3 GLP-1受容体作動薬が大きな減量効果を有していることが判明し、肥満因子が強い方には初期から導入いたします
参考:この効果を利用して、当クリニックの減量外来を開設しました
他院でインスリン療法を受けておられる場合でも、少しずつ減量し他の薬物に切り替えていきます。最終的にはインスリンフリーを達成します。
4 管理栄養士による適切な指導と看護師を含めたチーム医療を行います
5 血管病変(大きな動脈と細小動脈)に対して適切に管理し、糖尿病の合併症を予防します
すなわち、大血管病である心筋梗塞・脳梗塞・下肢切断を防ぎ、細小血管病である血液透析導入・失明・神経症を防ぎます
▶ 減量外来を開設しました
糖尿病の患者さんは、GLP-1受容体作動薬マンジャロを用いた保険診療が可能で、実際当院では半年で5kg、1年で10kgを超える減量を達成した患者さんが多くおられます。このマンジャロという新しい糖尿病薬は糖尿病改善効果のみならず、減量効果にもきわめて優れることが多くの臨床試験で証明され、その力を借りたダイエット外来が広く行われています。肥満の方々、瘦身希望の方には自費診療となりますが、当院では取り組みやすい料金設定にしてあります。大きな副作用もありません。詳細は減量外来に記述しました。
▶ 痛風の関節エコー
当クリニックでは関節炎の原因が痛風なのかあるいはその他の原因によるのかの鑑別のために積極的に関節エコーを活用しています(足湯みたいです)。
いくつかの特徴的な所見がみられます。例えば関節内の痛風結節、軟骨の結晶沈着による二重輪郭サイン(ダブルコンツールサインといいます)、骨びらん、炎症による血流増加などが報告されています。関節エコーの詳細は、診療内容の【痛風・高尿酸血症】のところで述べる予定です。
▶ 発熱外来
新型コロナウイルスの診療を希望される場合は、ほかの患者さんとの動線を切り分けるため、時間帯を制限いたします。事前にお電話ください(03-5207-2662)。当クリニックは東京都の発熱外来対応医療機関として登録されています。
※直近の新型コロナウイルス感染症の状況につきまして、院長ブログに掲載しましたのでご覧ください(2023/08/29)。
※コロナウイルスとインフルエンザウイルスと同時に1回の検査できるキットも入荷いたしました(2023/09/11)。
▶ 内科疾患は何でも診ます
風邪、扁桃腺炎、発熱、疲れ・疲労、だるい、体重減少、立ちくらみ、食欲不振・減退、胃痛・胃もたれ、便秘、花粉症、蕁麻疹、不眠症などなんでも診ます。心配なことが少しでもありましたら、気楽においでください。
客観的な視点から隠れていた病気が早期発見されたりする可能性もあります。
▶ 生活習慣病はすべて診療します
高血圧症、糖尿病、脂質異常症、痛風・高尿酸血症、慢性腎臓病について標準治療(エビデンスに基づいた最適治療)を行います。標準治療と聞くとありふれた一般的な治療だろうと思われるかもしれませんがそんなことはありません。最新のエビデンス(科学的証拠)に基づいた世界の潮流を先取りした治療方針ということです。むしろ医学・医療の進歩に遅れないように日々の研鑽が要求されます。
各々の疾患につきましては、診療内容のページにて詳細に記載してありますのでご覧ください(ここで下線のある単語をクリックすればそちらに移動します)。
▶ 熱中症予防のための点滴も行います
今年は例年以上の猛暑が連日続いていて、熱中症で倒れる方、あるいは亡くなる高齢者の方も後を絶ちません。熱中症とは、気温や湿度が高い環境下において体温の調節がうまくいかず、めまいやだるさ、吐き気・嘔吐、さらには頭痛や失神などの症状が起こる状態のことをいいます。
熱中症を予防するためには、こまめに水分や塩分を補給することが大切です。室内ではエアコンや扇風機などの使用を心がけましょう。また不要不急の外出を控えましょう。
当クリニックでは、輸液に精通している院長が患者さんの状態に応じたメニューによる点滴を行います。口からの水分と塩分の補給よりは直接的にからだに入っていきますので、その効果は大きく違います。1時間から1時間半ほどかかりますので、クリニックの終了時間を考慮して早めの時間帯においでください。
▶ 心房細動のためにアップルウオッチ外来を始めました
今、不整脈が注目されています。その中でも最も数の多い不整脈の一つであります心房細動、これを早期に発見して、早期に介入することが脳梗塞予防のために最も重要であることが広く知られています。診断がつけば血液凝固をブロックする内服薬を用いることが推奨されています。さらにはカテーテルアブレーションという方法で心房細動の原因部位である左心房を焼いて治療することも広がってきました。当クリニックでは、みなさまが日々用いているアップルウオッチの機能を利用して心房細動の診断を行います。しばらくは対面診察で行いたいと思います。WEB予約していただき、お使いのアップルウオッチとiPhoneをご持参ください。通常の保険診療の範囲内で行います。
より専門的な診断と治療が必要と思われるときは連携している近隣の基幹病院の循環器内科に紹介させていただきます。
▶ にんにく注射・プラセンタ注射も行います
当クリニックが診療しているのはすでに病気をお持ちの方々だけではありません。神田の立地に多くおられるサラリーマンの方々が毎日元気に精力的にお仕事できるようにお手伝いすることも大切なミッションであると考えています。そのため、にんにく注射とプラセンタ注射をはじめました。いずれも保険診療は行うことができませんので自費診療となります。お手頃価格に設定してありますのでぜひ一度試して見てください。その効果がきっと実感できると思います。詳細はにんにく注射とプラセンタ注射のページをご覧ください。
▶ 男性更年期もみます、AGA・EDのお薬もお出しします
神田の地はサラリーマンや大企業や中小企業の役員のかたがたも多く見えられます。他疾患の診察のときにさりげなくAGAやEDの話になったりします。だからといってわざわざそのためのクリニックに行くことにも抵抗があるように見受けられます。そこで、患者さんサービスを第一に考えて自費診療をいたします。近隣の専門クリニックとは大きな差異がないようにしています。どうぞお気軽にお尋ねください。
▶ 健康診断・人間ドックもワンストップに行います
最近は病気が発生する前の「未病」という状態が着目とされています。未病とは、健康から病気に向かっている状態をいいます。
日本未病学会の定義では、
① 検査値に異常はないが、自覚症状がある場合
② 自覚症状はないが、検査値に異常がある場合
どちらも未病とされています。したがって、自覚症状があり、検査値に異常があるのは「病気」ということになります。
病気にならないためには、おおよそ1年に1回の健康診断が大切な意味を持ちます。
当クリニックでは、問診、身体計測、血圧・脈拍測定、内科診察、視力検査、聴力検査、心電図検査、胸部レントゲン検査、尿検査、血液検査(貧血、肝機能、脂質、腎機能、尿酸、血糖、ヘモグロビンA1c)をワンストップで行い、翌日に検査結果をご説明いたします。結果報告書のサンプルはここをクリックしてください。追加オプションで、腹部レントゲン検査、血管年齢検査(CAVIとABI)、各種超音波検査(頸動脈ドップラー、甲状腺、腹部全般、心血管)も可能です。胃カメラ、大腸ファイバーは近くで提携しているクリニックで、CTとMRIは提携している画像検査センターで、PET-CTは板橋の帝京大学医学部附属病院で検査することが可能ですので、遠慮なくご相談ください。
お勤めの会社では健康診断のスケジュールが予定されていると思いますが、その結果の解釈が通り一遍になっていることが少なからず見られます。異常値が見つかって、要経過観察、要再検、要精密検査、要治療などの結果が返ってきた場合、次にどうしたらいいか困ることありませんか?当クリニックでは全身を診ることを習慣にしてきた院長が、それらの微妙な違いに対して独自の切り口で深堀りしていきます。
雇用時健康診断など新規の健康診断は自費診療になりますが、異常値に対しての診療は保険診療が可能です。健康診断の結果を持参してぜひお立ち寄りください。
以上、当クリニックで行っている診療内容のごく一部について概略を記述いたしました。さらに関連した情報につきましては「当院の特徴」のページもご覧ください。