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セカンドオピニオン外来

患者様のご要望が多く、このたびセカンドオピニオン外来を始めることになりました。

セカンドオピニンとは何か?

セカンドオピニオンとは、患者さんが現在の診断や治療⽅法に納得していない時に、現在の主治医とは異なる医療機関の医師に、「第2の意⾒」を求めることを言います。 重要なことはファーストオピニオンとセカンドオピニオンは全く独立している医師から提案されることであり、無関係な二人の医師がほとんど同じような意見を提示した場合は、患者さんも納得することができるでしょう。大切なことは患者さんの迷いをとってあげて、納得して診断を受け入れ治療方法をチョイスすることだと思います。

ただ、欠点もあり二人の意見の間で気持ちが揺れてしまって決心できない状態に陥ることです。その場合は、サードオピニオン、フォースオピニオンと納得できるまで異なる専門家の意見を聞いて迷いを振り払うことが重要です。また、セカンドオピニオンにかかる費⽤は、公的医療保険制度が適⽤されず⾃由診療扱い(全額⾃⼰負担)になります。さらに、手間がかかりわずわらしいのも欠点になります。

以上のようにメリットとデメリットがありますので、よく熟慮して進めることが望ましいと思われます。

どのようなときにセカンドオピニンを受けるのか?

セカンドオピニオンを受ける動機として以下のような事例が考えられます。

・現在の診断についてほかの医師の意⾒を聞きたいとき

・治療⽅法のチョイスについてほかの医師の意⾒を聞きたいとき

・主治医の説明に納得のいかない部分があるとき

・患者さんの価値観、人生観が主治医と異なるとき

・宗教上の理由でほかの可能性を検討したいとき

これらの動機づけは、特にがんや難病など、診断・治療⽅法が先進的でまだ確立しておらず、いわゆる「標準治療(エビデンスに基づいた確立した治療)」がないような場合に多く見られます。ですので、セカンドオピニオンを求めても患者さんの納得するような意見が得られるかはきわめて難しい場合があることを認識する必要があります。そのような意味でセカンドオピニオンをいただく医師の人選も極めて重要になります。最近では、一線級の専門家をリストアップしている紹介会社もあり、それらを活用するのも一つの方法と思われます。

セカンドオピニオンを受ける決心をした後の具体的な進め方については病院ごとにやや異なると思いますので、それらの記述については今は割愛いたします。

2024年6月3日初校

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