抗肥満薬の直接対決
[2025.05.12]
当院でのマンジャロを用いた「減量外来」をアナウンスしてから、多くのご質問やご意見をいただいています。その中にどの薬が最も減量効果があるのですかと質問されることがあります。
このたび、米製薬大手イーライ・リリーは2025年5月11日、同社の肥満症治療薬「ゼップバウンド」の効果を調べたところ、腹囲の減少など体重減少に関する5項目の評価指標全てでデンマーク製薬大手ノボノルディスクの「ウゴービ」よりも優れていたと発表しました。
今回は初めての「直接比較試験」で、体重を15%以上減らした被験者の割合を見ると、ゼップバウンドはウゴービよりも約25%多かったそうです。また、腹囲の減少幅ではゼップバウンド被験者が平均18.4センチだったのに対し、ウゴービは同13センチに止まっていたそうです。
ゼップバウンドの成分はマンジャロと同じチルゼパチドですので、当院での「減量外来」でも大きな効果が期待できると確信しました。